まだ、小学校低学年の頃の話です。放課後、お友達とお喋りや校庭で鬼ごっこをして、家に帰ってみると。いつもは、いるはずの妹、母が、この日に限っていませんでした。真夏なのに、少し薄暗い家の中にたった1人、そんな状況のせいなのでしょうか…この惨劇が起こってしまいました。
ランドセルを置いて、乾いた喉を潤すために冷蔵庫を物色しました。麦茶に…コーラ?!、昨日、飲み干したはずなのに、ペットボトルに多量のコーラが残っているではありませんか。幼い子供なら、間違いなく選択するコーラを、幼い日の私も選択しました。
ゴクゴクと飲み始めた瞬間、ヌルッとした感触が口の中に、そしてコーラではない得体の知れない味が口一杯に広がった瞬間、口の中の液体を噴き出していました。
得体の知れないものを口に入れてしまったという恐怖心を洗い流すかのように、何度も何度も、うがいをしました。得体の知れない味が薄まってくると、次第に冷静さも取り戻していました。
まずは、ヌルッとした物体の正体を確かめようと想いましたが、吹き出した時にどこかにいってしまったようです。
グラスの中にも残っていない。
グラスに残っている液体の正体は?
コーラのような色をしているが、炭酸は全く入っていないし、味も匂いも全く違う。
もう一度、口にする勇気は無かったので、仕方なく、噴き出して、飛び散った液体の拭き掃除を始めました。
ほとんど、拭き掃除を終えた頃に、妹と母が帰宅。
いきさつを話すと…以降の会話は、母は、終始半笑い、私は、終始半泣きでの会話です。
あんたまさか飲んだの…(母)
えぇ!!なんなの?!
お手製の素麺つゆ!!(母)
ヌルッとしたのは!!
多分、シイタケ!!(母)
…………
なんで、ラベルが付いたままのコーラのペットボトルに!!
他に、入れ物が無かったから!!(母)
ハハハ(妹、母)
あとは、もう笑うしかありませんでした。
そして、カーテンに張り付いているシイタケを発見しました。
せめて、ラベルを剥がすとか、油性ペンで書いておくとか、置き手紙しておいてくれれば起きなかった。この惨劇、みなさんはどう想いますか?
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